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96Emer-Log 2021 春季増刊性の場合には静脈洞血栓症の診断の一助となります2、3)。 確定診断のためにはMRVやCTV、また必要に応じて脳血管撮影を行うことが必要です。なお、静脈洞血栓症のリスクファクターとして、遺伝性血栓性素因(アンチトロンビンⅢ欠乏症、プロテインS欠乏症、プロテインC欠乏症、第5凝固因子Leiden遺伝子変異、プロトロンビンG20210A遺伝子異常)、後天性血栓性素因(外科手術、外傷、妊娠、産褥、抗リン脂質抗体症候群、鉄欠乏性貧血、経口避妊薬など)が報告されており4)、これらの有無の確認が必要です。 本症例は、低用量ピルを内服していたことが静脈洞血栓症のリスクファクターとして挙げられました。図2 頭部MRV右横静脈洞の信号欠損を認める()。

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