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uestionsQQ※解答は本稿の最後にあります.A.左中大脳動脈の急性閉塞が疑われる.B.経皮的血栓回収術の良い適応である.C.広範囲の中大脳動脈領域の脳梗塞をきたす可能性は低い.D.抗血栓療法の導入から治療を開始する.E.今後EC-ICバイパスは適応とならない.A.1年以内に頭蓋内出血を発症した症例が対象.B.対象年齢は73歳以下のmRS 1〜2.C.両側または片側のもやもや病患者.D.間接血行再建を付加しても良い.E.手術群(2.7%/y) vs 保存群(7.6%/y)では手術群で有意に再出血率が少なかった.A.NASCETで周術期合併症率5%以下の術者がいる施設におけるCEAの有効性が示された.B.CASと術後過灌流症候群の発生率に有意差はない.C.CASと比較して早期に過灌流症候群が発生する.D.当患者はSAPPHIRE研究における高リスク群である.E.プラーク内出血を認める.A.ISATは開頭・血管内治療どちらでも治療可能な動脈瘤が対象とされ,無作為に割付された.B.BRATでは無作為に割り付けられた動脈瘤が対象とされ,割付後の変更が認められた.C.ISAT/BRATともに多施設研究であり,Primary end pointはmRS>2の患者の比率.D.ISATにおいて転帰良好例は1年後にはcoil群で有意に多かったが,10年後のサブ解析では有意差はなかった.E.BRATにおいて完全閉塞率にcoil群・clip群で有意差はなかった.A.性別(女性)B.高血圧C.6mmD.IC-PcomE.SAHの既往A.S-M grade 2の脳動静脈奇形である.B.PCA/MCAからの流入血管を認める.C.シャント血流はtransverse sinusから主に流出している.D.MCAの分枝を術前に塞栓している.E.Main drainerはfeederを処理してから切断する.1 JAM trialにおけるもやもや病の外科的治療について正しくないものを2つ選べ.4 2型糖尿病・高血圧の既往がある32歳男性.うっ血性心不全で入院中,軽い失語,NIHSS 9/42点.MRIを示す(図2).正しいものを2つ選べ.2 糖尿病・高血圧の既往がある63歳男性.構音障害,運動性失語を発症した.頭部・頚動脈MRIを示す(図1).上記患者に対して頚動脈内膜剥離術を選択した.この治療について正しいもの2つ選べ.5 65歳女性,頭痛精査で見つかった右内頚動脈-後交通動脈部未破裂脳動脈瘤,最大径6mm,高血圧あり.過去に前交通動脈部破裂動脈瘤に対して開頭手術を実施している.CT angiographyを示す(図3).リスク因子のうちUCAS scoreにおいて加算対象とならないものを2つ選べ.3 くも膜下出血についての研究であるISAT/BRATについて誤っているものを2つ選べ.6 20歳女性,頭痛精査目的のMRIで左後頭葉に脳動静脈奇形(最大径2.0cm)を指摘された.造影CT(図4A),血管撮影ICAG2枚(図4B,C),VAG(図4D),開頭後の術野(arrow head:NBCAのcast,(図4E))を示す.誤っているものを1つ選べ.脳血管障害鈴木智也 Tomoya SUZUKI 木村俊運 Toshikazu KIMURA日本赤十字社医療センター脳神経外科 〒150-8935 東京都渋谷区広尾4-1-22領域別解説①374 脳神経外科速報 vol.31 no.3 2021.5.

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