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Practical特集Point1スタッフが理解すべきポイントを取り上げているので、ICTとして指導すべき点が見えてくる!Point2よく遭遇するトラブルや問い合わせを実例として紹介。悩んだときにすぐ使える!Point3ダウンロードして使えるイラストや図表を多数掲載しているので、研修の立案や院内ポスターの作成にも便利!特集を読む前の3ポイントここが役立つ!2021年3月号Practical特集マンネリ打破&ブラッシュアップ!ひと味ちがう私たちのICT活動新人研修やCOVID-19研修などに使えて、これまで以上にICT活動を“ブラッシュアップ”させる取り組みについて解説しています。各施設がICT活動をどのように改善していったのかについて、問題点とともに項目立てて説明しているので、参考にしていただけます。ダウンロードデータも豊富に揃っています。セットで読みたい効果的なバックナンバーこれも読みたい!Practical Vol.30 no.6INFECTION CONTROL 2021 vol.30 no.6(567)33Practical特集ICTが徹底的に確認すべし!新型コロナウイルス対策最重要チェックポイント スタッフより「非挿管のCOVID‒19陽性患者の看護で、口腔ケアや飲水介助時に患者が強く咳き込むことがある。飛沫による曝露の不安があるためどのように回避すればよいか?」と質問があった。 可能な限り患者にケアを任せて看護師は直接介助をしない。たとえば、口腔ケアから含嗽まで、咳嗽時の喀痰をティッシュでとるまでを任せて、看護師は準備と片づけを行う。自立した患者は実際にそのような対応をしている場面があると思われる。しかし、看護師は責任感が強く献身的であるため、つい手を差し伸べたり、介助しないことに罪悪感やジレンマを感じることもあると考える。リスクを冒してしまう場面が往々にしてあるため、実際的な曝露リスクを理解し、現場の看護師自身の安全を守るために、あえてケアを制限することを管理者が肯定し、伝えてあげることは重要である。 どうしてもケアが必要な場合は、患者の正面を避け、横から介助することや、患者が咳き込んだときは速やかにタオルなどで口元をカバーできる準備も必要と考える。 次に、知識や技術を獲得し、不安材料を取り除く。適切なPPE着用は感染防御できること7)やウイルスの伝播期間を理解し、その期間を超えれば感染のリスクが下がることを伝える。発症から7~10日ごろに症状が増悪するため発症からの経過日数を把握したうえで看護にあたる8)。「感染経路の遮断が重要であること」「レッドエリア内では汚染した手で顔を触らないように十分に注意すること」を強調する。・対象マスク:スリーエム ジャパン株式会社製 N95マスク・ 滅菌器:過酸化水素プラズマ滅菌器 ステラッド®100S・ 滅菌回数:2回まで・ 初回使用前に、使用者はマスク内側に「部署名、氏名、滅菌回数」を記載する(写真)。<使用後>・ 使用後、ビニール袋に入れて専用回収BOXに入れる。・ 病院スタッフがN95マスクを回収し、清潔ビニール袋に入れ、委託スタッフへ手渡す(1日1回)。・ 委託スタッフはPPE(サージカルマスク、アイシールド、袖なしエプロン、手袋)を着用し、シーラー作業を実施する*。 *N95マスク再滅菌シーラー作業用の専用エリアを設けた。・ シーラー完了のマスクを清潔ビニール袋に入れ、中央滅菌材料室に搬送する。・ 中央滅菌材料室で滅菌作業を実施する。・ 滅菌後、各部署を通じて個人に返却する。・ 使用者は、滅菌パックを開封し、1時間以上開封した後に使用する。肉眼的汚染やゴムの劣化などを確認した場合は廃棄する。表2神戸市立医療センター中央市民病院におけるN95マスクの再滅菌方法名前部署名・氏名などを記入する。Downloadトラブルや問い合わせ実例が参考になる!

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