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 ナースのみること・やること サクサクわかる! 消化器ドレーン・チューブ留置中の管理&観察のおさえどころ!  現場のリアルなギモンを解消!コラムつき★ 第1特集消化器ナーシング 2021 vol.26 no.6 (495) 7漿液性への変化、排液量の減少は、正常に経過している証!ドレーン排液の正常経過 術直後は淡血性~漿液性のドレーン排液が100 mL/日程度排出されることが多いですが、通常、2~3日目には排液量がほぼゼロとなります。術後4~5日目にはドレーンを抜去できることが多いです。血性排液は出血のサイン! 持続する場合はすぐさまドクターコール!危険な頸部からの出血 術後、淡血性あるいは漿液性だった頸部ドレーンの排液が血性に変化した場合には、術野からの再出血が疑われます。頸部からの出血(図1)は、ほかの部位の術後出血と同様に出血性ショックのリスクを伴うのみならず、頸部創への血液貯留(血腫)で気道が圧迫されることによる窒息のリスクを伴うため、迅速な対応が求められます。 排液からわかる 管理のおさえどころ!1淡血性~漿液性排液2血性排液気管気管甲状腺甲状腺出血出血内頸静脈総頸動脈図1頸部からの出血

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