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13 2021 vol.26 no.6(543) 肩は肋骨と胸骨から成る胸郭に鎖骨と肩甲骨が連結したもので、肩関節(肩甲上腕関節)は肩甲骨と上腕骨で構成されています。肩甲骨と上腕骨頭の間には関節包という袋が存在し、その周囲を覆っているのが腱板です。 腱板は肩甲骨から始まり、上腕骨頭の周りの小結節・大結節という突起に付着します。また、小結節には肩甲下筋、大結節には棘上筋、棘下筋、小円筋が付着します。肩甲下筋は内旋筋とよばれ、腕を内側に回旋させるのに必要な筋肉で、棘下筋と小円筋は外旋筋とよばれ、腕を外側に回旋させるのに必要な筋肉です。腕を挙上させる際には、腱板全体で上腕骨頭を安定させ、三角筋が上腕骨を上方回旋させます。 腱板の周りには肩峰下滑液包という部屋があり、その周りを三角筋が覆っています。関節鏡手術では、三角筋を貫いて肩峰下滑液包を観察したり、腱板を貫いて関節内を観察したりして処置を行います。どこを手術する? 解剖にズームイン!腱板の構造と役割肩峰下滑液包や関節内を観察して手術するきほんの特集「新人ナース応援号」 ポイント厳選! ここだけ覚える整形外科の手術イラストノート肩甲上腕関節肩甲骨鎖骨上腕骨肩峰下滑液包三角筋三角筋棘上筋小結節大結節棘下筋肩甲下筋小円筋前面後面右肩周辺の解剖図

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