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Special Edition的に負荷量を調整します。その際にポイントとなることは、上肢と下肢の運動を組み合わせたプログラムを作成し、低強度でゆっくりとした運動を中心に、コンプライアンスを高めることです。最終的には8〜10種類の運動を実施することが推奨されます。表1▶心不全の分類定義LVEF心機能の低下した心不全(heart failure with reduced ejection fraction;HFrEF)40%未満心機能が軽度低下した心不全(heart failure with mid-range ejection fraction;HFmrEF)40%以上50%未満心機能の保たれた心不全(heart failure with preserved ejection fraction;HFpEF)50%以上表2▶心不全患者における運動処方有酸素運動頻度強度持続時間種類初期処方週2回80m/分の歩行速度10〜20ワットの自転車エルゴメーター5〜10分平地歩行自転車エルゴメーター目標処方週3〜5回Peak V4O2の40〜60%最大心拍数の50〜70%ボルグ指数11〜1320〜30分坂道歩行エアロビクス体操などレジスタンス運動反復回数セット数強度休憩時間初期処方10〜15回2回/週、1セット/日1RM*の20〜30%ボルグ指数10〜111〜2秒運動負荷の調整方法まず反復回数を増やし、その後強度を上げる上肢:1〜2.5kgずつ上げ、1RM*の30〜40%まで下肢:2〜4.5kgずつ上げ、1RMの50〜60%まで目標処方目標強度で8〜12回3回/週、3セット1RMの70〜80%ボルグ指数13〜141〜2秒*RM(repetition maximum):ある重さに対して何回持ち上げることができるか表す指標。1RMの測定が困難な場合、10回持ち上げることができる重さ(10RM)が1RMの約75%と推定することができるため、その重さから1RMを計算することができる。 例)10回持ち上げることができる重さ(10RM)=15kgの場合、1RM=15÷0.75=20kg。患者にそのまま見せられる合併症・併存疾患がある患者への運動指導&動画20特集糖尿病ケア 2021 vol.18 no.6 (493 ) 7

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