登場人物◆高木トウコ婦人科病棟の看護師。新卒で入職して5年目、ようやく自分も中堅ナースかなと思い始めている。もと消化器外科病棟勤務で、イタミトリ先生、ナヤミトリ先生の指導のもと、がん疼痛やそれ以外の症状に対するケアについてはかなり理解が深まった。便秘を重要視しない後輩看護師ユニちゃんをどう指導していったものかと案じていたとき、ツマリトリ先生に出会う。焦ったときや驚いたときに大阪弁が出てしまうのは今も変わらず。◆Dr.ツマリトリイタミトリ先生、ナヤミトリ先生と同じく、どこからどうみてもトリでありながら、“ツマリ”、すなわち便秘および排便コントロールのスペシャリスト。ほかのトリ先生に比べるとちょっとニヒルでとっつきにくく思えるが、人情家で涙もろい。無邪気に「便秘ってそんなに深刻なのかな?」と考えるユニちゃんに、その言葉を撤回させるべく、流星のように突如現れた。がん看護界の隠れ有名人。◆町田さん◆ユニちゃん◆町田さんのご家族◆ツウ先輩◆芹沢さん町田弥生さん。62歳女性。今回のストーリーの中心となる患者さん。子宮体がんで手術をしてから肝転移があり、その薬物療法導入のために入院してトウコちゃんやユニちゃんと出会った。普段はおだやかな町田さんだが、薬剤の副作用で下痢になったときは感情的な一面もみせた。患者指導に一所懸命に取り組んでくれたユニちゃんに感謝しており、自宅でもできることからセルフケアをしていこうと思っている。22歳。1年目の新人ナース。便秘の重要性をあまり感じていないことを明言して、トウコちゃんをひやひやさせる。素直でのみこみは早く、町田さんのためにできることをしようと頑張っている。町田さんの娘さん。32歳。結婚して別居はしているが、つかず離れずの距離で町田さんの治療をサポートしている。トウコちゃんが消化器外科病棟から異動したとき、奇遇にも一緒に異動となった憧れの先輩。目が離せない後輩だと思っていたトウコちゃんを、今は同僚として信頼している。薬剤師。甘めの顔立ちだが、話してみると意外に毒舌。しかしそのギャップが愛されているという噂。患者さんへの説明は丁寧でわかりやすく、同席すると看護師もとても勉強になる。※登場人物およびストーリーはすべて架空のものです。6(206 ) YORi-SOUがんナーシング 2021 vol.11 no.3
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