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YORi-SOUがんナーシング 2021 vol.11 no.3 (207 )7中村陽一東邦大学医学部 臨床腫瘍学講座 教授/東邦大学医療センター 大森病院 緩和ケアセンター 部長/東邦大学医学部 医学教育センター 副センター長少し便秘について勉強したり考えたりしたことがある人はわかると思うけど、がん患者さんにとっての便秘は侮ってよいものではないし、むしろ看護師ならいつも気にかけてしかるべきものだ。この段階では、きっと「何で?」って思っている人もいるだろうから、これから僕が便秘や排便コントロールについてできるだけわかりやすく伝えていくよ。トウコちゃん、どうしたの?あ、ツウ先輩実は町田さんの便秘がちょっと気になっていて……町田弥生さん62歳女性1年前に子宮体がんで手術し、肝転移がある。がん薬物療法導入のため、婦人科病棟に再入院してきた。普段から多少便秘がち。ああ、町田さんね。私もちょっと気になってるやっぱり!さすがツウ先輩! 何の縁か消化器外科病棟から一緒に異動になったけど、変わらず頼りになるなぁ……便秘……? 今、町田さんが便秘だからってそんなに気にする必要あるんですか??これは困った子がいたもんだねだ、誰や!?

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