12 眼科グラフィック2021年別冊図2 前頭筋の作用 A:前頭筋は眉毛を挙上する. B:皮膚のシワは筋肉の作用と垂直方向に生じていることがよくわかる. AABB図3 受動的閉瞼と能動的閉瞼 A:眼瞼の静止位である受動的閉瞼においては,重力と眼輪筋が関連する. B:能動的な強閉瞼においては,眼輪筋の収縮に加えて,鼻根筋,皺眉筋 が収縮するため,眉毛が下方移動して,眼周囲の組織が瞼裂付近に集約する. AABB図4 垂直注視 上下方向の眼球運動とともに眼瞼も動く.特に上眼瞼は動きが大きい.上方視の際(A)は,眼瞼挙筋,ミュラー筋,前頭筋の作用によって上眼瞼は眉毛とともに挙上される.この際の上眼瞼縁-眼球反射間距離をMRD-3とする.下方視(B)をすると,下眼瞼の位置は下眼瞼牽引筋によって引き下げられる.上方視時に生じていた膨らみは消失し,横方向のシワが生じる. AABB
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