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サンプルページアニメーション・動画※視聴方法は16ページをご覧ください血液/アレルギー・膠原病/感染症E‌X疾患と看護 ❹11716本収録!第11章●免疫機能の異常でみられる症候と看護呼吸器症状/消化器症状(吐気・嘔吐,腹痛)/皮膚症状/眼症状/循環器症状(ショック)/発熱/関節痛・筋肉痛・筋力低下/全身倦怠感・易疲労感/体重減少/皮疹などの皮膚・粘膜症状/呼吸器障害/腎障害/易感染など第12章●免疫機能の異常で行われる検査と看護免疫機能の異常で行われる主な検査/血液検査(白血球,IgEなど)/皮膚テスト/除去試験・誘発試験/炎症反応をみる検査/血清・免疫学的検査(自己抗体)/穿刺・病理組織学検査/画像検査第13章●免疫機能の異常の治療・処置と看護抗原の回避/薬物療法/心理療法・訓練療法/増悪因子の回避/薬物療法/対症療法第5部 アレルギー,自己免疫疾患(膠原病)と看護第14章●アレルギー免疫とアレルギー・自己免疫疾患・免疫不全/花粉症(アレルギー性鼻炎)/アトピー性皮膚炎/食物アレルギー/薬物アレルギー/接触皮膚炎/蕁麻疹/アナフィラキシー(アナフィラキシーショック)第15章●自己免疫疾患(膠原病)全身性疾患(多発性筋炎・皮膚筋炎・強皮症)/関節リウマチ/成人スチル病/全身性エリテマトーデス/抗リン脂質抗体症候群/シェーグレン症候群/血管炎症候群/ベーチェット病第6部 事例で学ぶ免疫機能障害患者の看護第16章●SLEで薬物療法を受ける患者の看護アセスメント/看護計画/看護の実際/看護の評価/事例を振り返って第17章●食物アレルギーからアナフィラキシーショックを起こした患者の看護アセスメント/看護計画(1)/情報の追加と再アセスメント/看護計画(2)/看護の実際/看護の評価/事例を振り返って 感染症 第7部 感染症を学ぶための基礎知識第18章●感染症でみられる症候と看護感染症の定義と炎症の4徴候/発熱・倦怠感/各臓器の特徴的な症候/敗血症性ショック第19章●感染症で行われる検査と看護感染症で行われる主な検査/画像検査/病原体検出法/血清学的診断法/形態学的診断法/薬剤感受性試験/検体試科の採取と保管第20章●感染症で行われる治療・処置と看護化学療法/血清療法/予防接種(ワクチン)/外科的療法/全身管理第8部 感染症と看護第21章●ウイルス感染症・プリオン病インフルエンザ/麻疹/風疹/水痘/帯状疱疹/流行性耳下腺炎/ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症,AIDS/単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症/サイトメガロウイルス(CMV)感染症/ノロウイルス感染症/プリオン病第22章●細菌感染症黄色ブドウ球菌感染症/劇症型A群β溶連菌感染症/病原性大腸菌感染症/結核/百日咳/ジフテリア/ボツリヌス菌感染症/破傷風/梅毒/性器クラミジア感染症/髄膜炎菌感染症第23章●真菌感染症・寄生虫症・原虫感染症アスペルギルス症/カンジダ症/クリプトコッカス症/ムーコル症(接合菌症)/マラリア/クリプトスポリジウム症/住血吸虫症/エキノコックス症(包虫症)/アメーバ赤痢/トキソプラズマ症第9部 事例で学ぶ感染症患者の看護第24章●性感染症で治療を受ける患者の看護アセスメント/看護計画/看護の実際/看護の評価/事例を振り返って第25章●ノロウイルス感染症を発症した患者の看護アセスメント/看護計画/看護の実際/看護の評価/事例を振り返って血液の組成と機能1血液の組成と機能ページ全体に端末をかざしてください体内を循環する血液は,体のすみずみまで酸素と栄養素を運び,病原体と戦っている.そのおかげですべての臓器は順調に機能し,私たちの生命と健康は維持されている.血液は骨の中心部にある骨髄でつくられる.健康維持に役立つ能力が身につくまでそこで育ち,やがて,血管の中に出て全身を流れる.血小板血液の組成骨髄造血幹細胞血球がつくられる血管のダメージ血小板の接着血小板の凝集凝固因子による血小板の融合と血栓の安定化二次止血の過程フィブリン血液凝固一次止血二次止血線溶血小板血液体重に対する割合は8%血球45%血漿55%血小板25~40万赤血球 420~580万(個数/mm3)白血球5~9千その他2%タンパク質7%水91%出血を止める基準値:30万/μL●凝固・線容のしくみ〈アニメーション〉161血液の組成と機能赤血球に大量に含まれるタンパク質,鉄と結合赤血球白血球顆粒球リンパ球真ん中がくぼんだ円盤形核はない,ヘモグロビンを含む直径7~8㎛,厚さ2㎛基準値:男性14〜17g/dL,    女性12〜15g/dL*ヘマトクリット(血液中の赤血球容積の割合)…男性40〜50%/女性35〜45%酸素を運搬する 基準値:500万/μL 好中球好酸球好塩基球単球T細胞B細胞病原体から身体を守る,アレルギーに関与 基準値:7,500/μL病原体の補食抗体の産生ヘモグロビン病原体白血球抗体形質細胞白血球の仲間O2O2O2O217ストや誘発試験はアナフィラキシーを発症する危険がある(表12.2-1).1血液検査(白血球,IgEなど)1RIST RリストIST(radio-immunosorbent test)は,「アレルギーがあるかどうか・アレルギー体質かどうか」を調べるテストであり,血液中の総IgEを測定する.総IgEは年齢とともに上昇し,アレルギー体質であればIgEの値が高くなる.アトピー性皮膚炎の場合,ほかのアレルギー疾患に比べて特に高くなる. ヒトの抗体と結合する抗体にヒトの抗体(不特定の)を含んだ血液を反応させる.反応を可視化するために抗体に標識を付ける(図12.2-1).2RAST RラストAST(radio-allergosorbent test)は,「ある特定の抗原に対してアレルギーがあるかどうか」を調べるテストであり,特定のアレルゲンに対するIgEを測定する.花粉・ハウスダスト・食品など,アレルゲンごとに0~6の7段階のクラスで判別する.免疫能が未熟で総IgE濃度の低い乳幼児では,特異的IgEの濃度が必ずしも総IgE濃度に相関しないことがある.表12.2-1■アレルギー検査一覧検 査検査方法検 体アレルギーの型疾 患RIST血清総IgE血液Ⅰアレルギーの有無(アトピー性皮膚炎など)RAST特定のIgE血液Ⅰアトピー性皮膚炎好酸球好酸球量・割合鼻汁・喀痰・結膜Ⅰ遅発型反応の有無(花粉症など)ヒスタミン遊離テストヒスタミン量血液Ⅰ花粉症などスクラッチテストスクラッチで抗原との反応皮膚Ⅰ薬物アレルギー・食物アレルギープリックテスト針刺しで抗原との反応皮膚Ⅰ薬物アレルギー・食物アレルギー皮内テスト皮内注射で抗原との反応皮膚Ⅰ誘発試験吸入・食物・粘膜などで抗原との反応Ⅰ薬物アレルギー・食物アレルギークームス試験免疫グロブリン抗体で赤血球凝集反応血液Ⅱ不適合輸血抗体測定抗原と抗体の反応血液Ⅱ・Ⅲ補体・免疫複合体測定免疫複合体の増加・補体の減少血液Ⅲパッチテスト対象物を皮膚に貼付皮膚Ⅳ接触性皮膚炎リンパ球刺激テスト特定抗原によるリンパ球の核酸合成血液Ⅳ薬物アレルギーツベルクリン反応結核菌抗原で皮膚の硬結・発赤皮膚Ⅳ結核●花粉症の検査と診断〈動画〉コンテンツが視聴できます(p.2参照)208魅せる解剖図解で感覚的にわかる!かざして見る!

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