nursingraphicus2021
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サンプルページアニメーション・動画※視聴方法は16ページをご覧ください眼/耳鼻咽喉/歯・口腔/皮膚E‌X疾患と看護 ❻12114本収録!目 次 眼 第1部 眼の疾患を学ぶための基礎知識第1章●眼の構造と機能第2章●眼の異常でみられる症候 第3章●眼科で行われる検査 第4章●眼疾患の主な治療・処置 第2部 眼の疾患と看護第5章●屈折異常・調節異常,眼位・眼球運動異常 第6章●眼瞼,涙器,眼球・眼窩の疾患 第7章●結膜の疾患 第8章●角膜・強膜の疾患 第9章●ぶどう膜炎 第10章●水晶体の疾患 第11章●網膜・硝子体の疾患 第12章●緑内障 第13章●視神経・視覚伝導路の疾患 第14章●眼の外傷 第3部 事例で学ぶ眼疾患患者の看護第15章●白内障患者の看護第16章●網膜剥離の患者の看護 耳鼻咽喉 第4部 耳鼻咽喉の疾患を学ぶための基礎知識第17章●耳鼻咽喉の構造と機能第18章●耳鼻咽喉の異常でみられる症候 第19章●耳鼻咽喉科で行われる検査 第20章●耳鼻咽喉疾患の主な治療・処置 第5部 耳鼻咽喉の疾患と看護第21章●耳の疾患 第22章●鼻の疾患 第23章●咽頭の疾患 第24章●喉頭の疾患 第25章●唾液腺・頸部の疾患第26章●気道・食道・甲状腺の疾患第6部 事例で学ぶ耳鼻咽喉疾患患者の看護第27章●顔面神経麻痺患者の看護第28章●進行喉頭癌患者の看護 歯・口腔 第7部 歯・口腔の疾患を学ぶための基礎知識第29章●歯・口腔の構造と機能第30章●歯・口腔の異常でみられる症候 第31章●歯科で行われる検査 第32章●歯・口腔疾患の主な治療・処置 第8部 歯・口腔の疾患第33章●歯の疾患 第34章●歯周組織の疾患(歯周病) 第35章●顎・口腔の疾患第9部 事例で学ぶ歯・口腔疾患患者の看護第36章●舌癌の患者の看護第37章●顎変形症の患者の看護第38章●口唇口蓋裂の患者の看護 皮膚 第10部 皮膚の疾患を学ぶための基礎知識第39章●皮膚の構造と機能第40章●皮膚の異常でみられる症候 第41章●皮膚科で行われる検査第42章●皮膚疾患の主な治療・処置第11部 皮膚の疾患と看護第43章●炎症性皮膚炎およびそれに準じるもの第44章●感染症第45章●母斑,腫瘍第46章●付属器疾患第12部 事例で学ぶ皮膚疾患患者の看護第47章●アトピー性皮膚炎をもつ患者の看護第48章●褥瘡のある患者の看護眼の構造と機能11眼球・眼球壁 眼球は前後径が平均24mmのほぼ球形の小臓器である.光を受容し,後頭葉にある視覚中枢に情報を送ることで視覚をつかさどる役割を担っている. 眼球壁は外膜,中膜,内膜の3層から構成されている.外膜は強膜と角膜,中膜はぶどう膜(虹彩,毛様体,脈絡膜),内膜は網膜から成っている.眼球壁に覆われた眼球内には角膜と同じく無血管組織である水晶体,硝子体が存在している.ページ全体に端末をかざしてください眼の解剖生理黄斑光を屈折させて網膜に結像させる水晶体映像を脳へ伝える視神経眼内の組織を保護する強膜光を映像として感じ取る網膜光量を調節する虹彩眼内へ光を導く角膜脈絡膜毛様体眼球の形状を保ち光を網膜まで通す硝子体眼瞼光ぶどう膜外膜:強膜,角膜中膜:ぶどう膜内膜:網膜硝子体角膜強膜結膜水晶体瞳孔毛様体虹彩網膜脈絡膜眼静脈眼動脈視神経乳頭視神経18感覚器_01部眼の疾患を学ぶための基礎知識_01章_眼解剖生理.indd 182019/10/03 10:40耳鼻咽喉の異常でみられる症候18耳の症状11難聴 hearing loss 音が聞こえにくい状態のことを難聴という.音は外耳道に入り,鼓膜を振動させ,耳小骨で増幅される.その振動が内耳の蝸か牛ぎゅうに伝わって電気信号に変わり,聴神経を経て脳に伝わり,音として認識される.そのどの部位に障害が生じても難聴になる. 難聴の種類には大きく分けて伝音難聴と感音難聴がある.音の振動を伝える外耳や中耳に障害があって生じる難聴を伝音難聴といい,音を電気信号に変えて脳に伝える内耳や聴神経,脳に障害があって生じる難聴を感音難聴という.さらに感音難聴は,内耳に異常があり生じる内耳性難聴と,聴神経から脳に至る聴覚路が障害される後迷路性難聴に分類される. 難聴の進行のしかた,生活の中に誘因となるものがないか,どの高さが聞こえづらいかなど,丁寧に問診をする.検査としては,純音聴力検査やインピーダンスオージオメトリー,語音聴力検査などを行う.2耳鳴 tinnitus 耳じ鳴めいとは,音の刺激がないにもかかわらず,内耳あるいは頭内に音を感じる現象のことである.キーン,ジー,ピー,ポコポコなど耳鳴の音の種類と大きさは人によって異なり,また他覚的に評価・診断するのは難しく,いまだに詳しい病態は不明な点が多い. 中耳炎やメニエール病,老人性難聴などの中耳や内耳の疾患で起こることが多いが,高血圧や低血圧,糖尿病,薬剤中毒,血管異常など全身的な原因で生じることもある.必ずしも難聴を伴うとは限らず,聴神経腫瘍では,耳鳴が初発症状となることがある. 検査としては,耳鳴と最もよく似ている音を調べるピッチマッチ検査*などがある.原因がはっきりわかれば治療できる可能性があるが,耳鳴の詳しい病態はいまだ明らかになっていないため,根治的治療は確立されていない.音響療法*,認知行動療法などの「耳鳴をなくすより,慣れる」といった対症療法が主体となることが多い.ピッチマッチ検査低周波から高周波の音を聞かせ,自覚する音に似ている周波数を特定する検査.音響療法耳鳴は静かな環境の時に強く感じることがあるため,耳鳴が際立つような静かな環境を避け,音楽やラジオのノイズなどで耳鳴を目立たなくする治療法.*143感覚器_04部耳鼻咽喉の疾患を学ぶための基礎知識_18章_責了.indd 1432019/10/03 9:4940皮膚の異常でみられる症候紅 斑白 斑色素斑膨 疹丘 疹結 節腫 瘤膿 疱水 疱紫 斑図40-1■原発疹紅斑紫斑色素斑白斑363感覚器_10部皮膚の疾患を学ぶための基礎知識40章.indd 3632019/10/02 13:37図解・写真で構造や症候が見て学べるかざして見る!

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