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21サンプルページアニメーション・動画臨床生化学人体の構造と機能 ❷16本収録!4 章 ● さまざまな代謝 この章では,1章●代謝総論に続く各論として,栄養素別に4−1章●糖質代謝,4−2章●脂質代謝,4−3章●タンパク質とアミノ酸の代謝,4−4章●核酸・ヌクレオチドの代謝,と分けて解説する.●さまざまな代謝〈アニメーション〉2.イオン結合をする原子  二つの原子が電気的に引き合ってできた結合なので,水に溶かすと解離してイオンとなる.イオンとは原子が電気を帯びたもので,+の電荷をもつものを陽イオンまたはカチオン,-の電荷をもつものを陰イオンまたはアニオンといい,元素によってどのようなイオンになるかは決まっている.イオン結合している物質としては,塩化ナトリウム(NaCl),炭酸カルシウム(CaCO 3),塩化カリウム(KCl)などがある.水に溶かすと陽イオンと陰イオンに分かれることを電離といい,電離する物質を電解質という.これに対しブドウ糖(グルコース)のように水溶液中でイオンとならない物質を非電解質という. 生体を構成する多くの成分は,さまざまな元素が結びついてできている.その結びつき方には2個の原子が電子を共有してできる共有結合と,陽イオンと陰イオンが電気的に引きつけ合ってできるイオン結合とがある.1.共有結合をする原子  2個の原子が手を出し合って結びついている結合.例えば水素は1本,炭素は4本のように,元素によって手の数(結合できる数)が決まっている. 水(H 2O),二酸化炭素(CO 2),有機化合物などがこの結合で結びついている物質である. 2個の原子が1本の手でつながっているものを単結合,2本あるいは3本の手でつながっているものをそれぞれ二重結合,三重結合という.生化学を学ぶために知っておきたい 化学の基礎知識①生化学でよくみられる元素と元素間の結合の仕方 例水素H2 H-H二酸化炭素CO2O--C--O窒素N2N---N炭素が2個の酸素と2本ずつの手(二重結合)でつながっている. 2個の水素が1本の手でつながっている. 2個の窒素が3本の手(三重結合)でつながっている.資料生化学でよく登場する共有結合する元素元素(英語名)元素記号原子量結合する手の数水素(ハイドロゲン)H11炭素(カーボン)C124窒素(ナイトロゲン)N143酸素(オキシゲン)O162リン(ホスホラス)P315硫黄(サルファー)S322または6生化学で多く登場するイオン結合する元素元素(英語名)イオン原子量ナトリウムNa+23マグネシウムMg2+24塩素(クロル)Cl-35カリウムK+39カルシウムCa2+40鉄(アイアン)Fe2+,Fe3+56銅(カッパー)Cu2+64生化学を学ぶ前に押さえておきたい基礎知識を巻末に収載!イメージしやすいアニメーションと図で理解を促進※視聴方法は16ページをご覧くださいp.60-61p.138かざして見る!

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