nursingraphicus2021
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41サンプルページアニメーション・動画9本収録!内部環境調節機能障害/性・生殖機能障害健康の回復と看護 ❻内部環境調節機能障害性・生殖機能障害甲状腺機能の障害バセドウ病,甲状腺クリーゼ,甲状腺癌橋本病,粘液水腫成長ホルモン産生下垂体腫瘍,プロラクチン産生腫瘍,クッシング病汎下垂体機能低下症,尿崩症クッシング症候群,アルドステロン産生腫瘍,褐色細胞腫アジソン病急性腎不全,慢性腎不全(慢性腎臓病,糖尿病腎症)尿路結石,前立腺肥大症,前立腺癌下垂体機能の障害副腎機能の障害腎機能の障害・水と電解質の異常・酸塩基平衡の異常・体温の異常内分泌機能障害腎機能・尿路障害加齢によるホルモ更年期障害体液調節機能障害体温調節機能障害性ホルモンの障害尿路の機能障害高体温(熱中症,悪性高熱症,悪性症候群,薬物性発熱,中枢性発熱)低体温(偶発性低体温症,誘発性低体温症,術中・術後の低体温)行動性調節障害自律性調節障害熱産生/熱放散の平衡機能の障害体温中枢の機能障害◆内部環境調節機能障害/性・生殖機能障害 学習マップ◆学習ポイント●体温異常が発生する環境や背景を理解する.●高体温の定義と原因,症状を理解する.●高体温をきたす代表的な疾患の症状と病因を理解する.●低体温の定義と原因,症状を理解する.●低体温をきたす代表的な疾患の症状と病因を理解する. 熱の産生と熱の放散のバランスが保たれた状態では,体温は正常閾いき値ちに保たれている. 高温環境では,熱の放射,伝導,対流による喪失が減少し,さらに多湿が加わると,発汗による気化熱の喪失という効果も減少し,高体温となる.また,肉体労働やスポーツを行っていると運動による熱産生が加わるため,さらに高体温になりやすい.しかし,日陰に移動する,帽子や風通しの良い速乾性衣服の着用,屋内では空調や扇風機を使用するといった行動性調節により,熱の喪失を増大させて対処する. 行動性調節が阻害された状況,暑さに対する感受性が低下した高齢者,認知症や精1体温調節機能障害と体温異常リンク病態生理学 2章40節1体温異常とはどのような状態か(図5.1-1)低温環境高温・多湿環境高温・多湿環境過度の運動熱の産生熱の放散基礎代謝非蒸発性熱損失(放射,伝導,対流)その他の熱産生不感蒸泄(呼吸,皮膚)37℃35℃33℃39℃41℃37℃35℃33℃39℃41℃37℃35℃33℃39℃41℃37℃35℃33℃39℃41℃熱の産生熱の放散基礎代謝非蒸発性熱損失(放射,伝導,対流)その他の熱産生ふるえ不感蒸泄(呼吸,皮膚)熱の産生熱の放散基礎代謝非蒸発性熱損失発 汗非蒸発性熱損失その他の熱産生不感蒸泄(呼吸,皮膚)熱の産生熱の放散基礎代謝その他の熱産生運 動発 汗不感蒸泄(呼吸,皮膚)低体温高体温高体温その他の熱産生:甲状腺ホルモンやアドレナリンによる代謝亢進,筋肉の無意識的緊張図5.1-1●熱産生と熱放散の平衡(体温調節機構が破綻したとき)100学習項目を俯瞰 体液の調節においては,腎-泌尿器系と内分泌系がフィードバック機構の中心に位置している.Na +は細胞外液中に最も多くある陽イオンであり,ナトリウム塩は間質液や血漿中の浸透圧を担当する物質の90%以上を占めるので,体内のNa +量は細胞外液量を左右する最も重要な物質である.アルドステロン以外でも,アンジオテンシンⅡは近位尿細管に作用してNa +の再吸収を増加させる.視床下部渇 き浸透圧上昇細胞外液量浸透圧受容器血圧受容器循環血液量の減少脱水・出血など図1.1-7●渇きを生じる経路肝副腎皮質副腎からのアルドステロン分泌を促進する要因は一つだけではない.アンジオテンシノーゲンアンジオテンシンⅠレニン分泌促進傍糸球体細胞遠位尿細管集合管アルドステロン分泌促進・出血による血圧低下・Na+低下・Na+,水の再吸収促進・K+の分泌増加副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)アンジオテンシンⅡ変換酵素血漿K+上昇血漿Na+低下下垂体図1.1-6●アルドステロン分泌のしくみ内部環境間質液ホメオスタシス電解質血漿負のフィードバック重要用語内部環境の具体的名称を挙げることができる.生体が内部環境の温度とpHを一定に保つ必要性を説明できる.血清に含まれる主要な電解質を四つ挙げることができる.学習達成チェック22学習ポイントを記載わかりやすい図で理解を促進p.22p.16※視聴方法は16ページをご覧ください

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