nursingraphicus2021
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老年看護学②高齢者看護の実践病態から国の施策、急性期医療、終末期の意思決定支援まで、認知症の解説がますます充実!●生活場面別の構成をさらにブラッシュアップし、高齢者特有の動作・症状・疾患、看護について解説しました。年々患者数が増えている慢性疾患として、新たに糖尿病、慢性腎臓病(CKD)も取り上げています。●認知症基本法の成立も視野に認知症の解説を増やし、急性期医療や終末期における認知症高齢者への看護に必要な視点を養えるようにしました。●慢性疾患をもつ高齢者やリハビリテーション病棟、介護施設などさまざまな場での実習を想定し、その人らしさを尊重する目標志向型思考に沿って、健康課題の抽出から看護実践・評価まで詳しく解説しています。●終末期看護の構成を変更し、看取りの場や信仰に関する記述を追加しました。看護の統合と実践②医療安全患者安全 patient safety managementの視点から臨床で生かせる医療安全の考え方と安全対策の基本をしっかり学ぶ!●患者安全の観点で、丁寧に医療安全を解説しました。医療事故を防ぐだけでなく、医療に関わるすべての人が円滑にコミュニケーションをとり、環境を整え、質の良い医療を提供するにはどうすればいいか学ぶことができます。●最新の知見を盛り込み、起こりうる事故の分析・対策はもちろん、チームSTEPPSを活用したチーム医療、医療従事者の感染対策、在宅看護における安全対策を充実させました。●医療事故の患者家族からのメッセージを掲載しました。●実習におけるリスクと安全な看護のための技術、学内や実習後により深く医療安全を学ぶための方法などを紹介しています。演習や実習の事前・事後学習で活用できます。➡詳細は p.106➡詳細は p.76佐久大学学長堀内 ふき先生医療事故への不安を軽減するためには、看護基礎教育で看護実践能力をしっかり身に付け、医療安全対策の概略や考え方、自分自身の力で医療事故を回避する方策などを学習しておく必要があります。本書では、医療者だけではなく、医療に関わるすべての人々が円滑なコミュニケーションをとりながら、医療を提供する環境を整えて、いかに質の良い医療を提供するかという「患者安全」の観点で、安全な医療の習得に必要な知識・考え方解説しています。授業・実習で大いに活用してほしいと願います。編者からのメッセージ山梨県立大学名誉教授佐久大学客員教授松下 由美子先生医療体制が病院から地域へシフトしてきていることを考えると、地域全体で高齢者ケアを考え、生活機能の視点をもった看護を実践していくことが必要です。本書はこの視点を基盤にして、高齢者の生活に加齢変化と、さまざまな疾患や薬剤による影響、環境から起こる変化が連続して、あるいは加齢変化に重なって起こってくることの関連と、それぞれの原因についても理解できる構成にしました。各章、実習や臨床現場で重要となる看護のポイントを押さえていますので、よりよい看護実践に活用いただければ幸いです。編者からのメッセージ7

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